2007年6月20日 (水)

新家具事典 12

 【景品表示法】 数日前の新聞に、観光用みやげ物の「琉球ガラス」にベトナム製品が多く含まれていたということで公取から景品表示法違反に当たるとして2社に排除命令が行われたという記事が出ていた。

 家具の場合も海外との取引が増える中で、この原産国の表示はあいまいになってきている。たとえば、中国で生産したものを国内で塗装しただけの場合や、海外から部材で輸入し国内で組み立てた場合も「国産」と表示したりするケースである。

 これも「商品の原産国に関する不当な表示」(景品表示法)の運用基準について「原産国」とは、その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国を言う・・とあるから、国内での塗装や組み立てを実質な変更と解釈すれば「国産」となるのである。

 以前にもこのブログで、梱包を入れ替えただけで国産としたものがあったと書いたが、これなどは冗談のような話であるが運用基準をもっと明確にする必要がありそうだ。

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2007年6月12日 (火)

新家具事典 11

【SOHO】Small Office Home Office ソーホー:字のごとく狭くコンパクトな空間の事務所あるいは生活空間に入り込んだ仕事場のこと。公団用語では「施設付住宅」とも呼んでおるようです。

 1980年前後から欧米で多くなったが、これは仕事場にコンピューターが入るようになってからのことである。コンピューターのオフィスへの導入は仕事のあり方も変え、わざわざ自分の会社や相手先の会社に出向くことなく自宅で仕事ができるようになってからますますこのSOHOはすすんできた。

 SOHOの環境に適した家具はコンパクトで機能性のある商品が選ばれている。デスクはコンピューター対応に、またチェアーは大会社で見かけるような統一した物と異なり、好みのデザインや機能性の高いパーソナルなものが選ばれるようになっている。

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2007年6月 4日 (月)

新家具事典 10

【持ち帰り家具】 家具のように嵩のあるものを購入した場合、販売店から自宅まで車で届けられるのが普通であるが、組立式家具の発達により自分の車で持ち帰りができるようになった。この持ち帰り家具は今ではイケアの商品でよく知られている。

 この持ち帰り家具も1930年代頃すでに先駆的なものがあった。家具や建築デザインで知られたリートフェルトがパイン材で「枠材の家具」としてキット化し、購入者が自分で組み立てられるようにした商品のことである。

 組立家具の中には持ち帰ったのはよいが組み立てに難儀し、店員を自宅まで呼び出すクレームもあるという。金額の高いものであれば呼び出しに応じても我慢できるが、数千円のものであったらかなわない。組み立て家具の設計はどのような顧客にも簡単に組み立てができるようにするのが基本なのである。

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2007年5月29日 (火)

新家具事典 9

【季節商品】 野菜やファッションのようにインテリア・家具にも季節物がある。新年から春にかけての学童机、4月前後新入社員や新学年を迎える学生たち向けのカーテンやベッド・テーブルなどのフレッシャーズ商品、5~6月頃のアウトドアー商品、12月頃の整理整頓のための収納家具などである。6月下旬から7月頃になると家具屋さんで盆提灯を見かけることがあるが、盆提灯もれっきとした家具アイテムになるのである。

 9月前後地方の家具屋さんでは秋のブライダルシーズンなどとしてたんすなどの婚礼家具セットを店先に並べるが、いまどき結婚式はオールシーズンあるからこのようなキャンペーンも次第になくなるのだろう。売上げが欲しくなった時がブライダルシーズンとなるに違いない。

 ところで、郊外の中古家具屋さんにまったく新しい収納家具セットが売りに出されていた。聞くところによるとそれはかつて新婚だった離婚家庭から引き取ったものだと言う。こちらのほうは季節に関係なく販売が行われるのである。

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2007年5月22日 (火)

新家具事典 8

 【原産国】 製品が作られた国。家具などではあいまいな表記をよく見かける。たとえば、海外から部材を輸入し日本で組み上げだけを行った場合や海外で完成した家具を塗装だけ日本で行った場合も国産と表記することができるからであろう。

 これは「景品表示法」における「原産国」の説明の箇所で「・・その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国」とあるからである。要するに組み上げ完成したり、最終工程の塗装がわが国で行われておれば、その実質的な変更がわが国であると解釈しているからである。

 しかし、イスなどの場合のように安全性にかかわる商品では「組み上げ・検品」が日本の工場で行われておれば「実質的な変更」として解釈できるが、塗装だけあるいは詰め替え梱包だけを日本でしたからといって「国産」とするのはいかがなものかと思う。

 ところで、イケアの商品には原産国表示だけでなく「家庭用品表示法」に該当するものを見かけないがなぜだろうか。

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2007年5月14日 (月)

新家具事典 7

 【D I Y】「(D) 誰が (I) いったい (Y) やるんだ」ではありません。Do It Yourself  自分でやることです。ホームセンターやインテリア店などでインテリア材料や家具部材を買い、自分の考えているカタチに家具を作ったり部屋を装飾するすこぶる創造的な仕事である。

 最近は、ドライバーを持たない女性やのこぎりの使い方が間違っている若者が多くなったということで、組立家具を好んで組み立てる顧客が減ったとハンズ組立家具売り場の担当が嘆いていた。

 それにしても都会では家具など組み立てたり作業をする場所がないから、簡単にDIYというわけにはいかない。

 

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2007年5月 7日 (月)

一年たったイケア 続

 店内を回り始めて気がついたがアウトドア家具以外目新しさはない。店内を回っているお客さんも昨年の今頃と比較すると段違いに少ない。レジャー施設ではないのだから仕方ない。

 展示商品を見たがどうも鮮度が感じられない。それよりもおおきな引き出しは前板が外れていたり(ユニット)、扉がずれていたり(ワードローブ)、扉が反っていたり(スプルースの扉)と欠点だけが目に付いてしまう。一年もたつと力が抜けるのだろう。低価格とはいえデザインを売るのであればこの辺の展示はきちっと見せておくべきであろう。

 テレビ台のあるコーナーでは奥行きのおおきなシェルフがおいてある。薄型テレビが主流になりつつある今、奥行き 500㎜、600㎜ はないだろう。ワードローブの高さ、ダイニングテーブルやイスの高さなどを含めサイズはイケアの弱点だ。

 他の国ではどうあれ、わが国にこのような展示や商品を置いておくマーケティングが理解できない。一年たったがこの辺はまったく変わっていない。おそらく今後も変えないだろう。世界に展開している家具屋さんの宿命かもしれない。

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2007年5月 2日 (水)

一年たったイケア

 イケア船橋店がオープンしてから一年がたった。ちょうど一年前の4月末頃イケアに出かけたが、そのときの賑わいはオープン後とあって平日にもかかわらず賑わっていた記憶がある。

 今回はそのときの記憶をもとに、気に入った商品があれば購入しようと見に出かけた。南船橋駅にはたくさんの人が降り立ったが、イケアに向けて足を運ぶ人は数人しかいない。入口前には夏向け?のアウトドア用テーブルやイスなどが置かれていた。季節物を意識した点昨年の同時期の訴求とはまったく異なっている。このあたりは日本の家具屋さんと同じである。

 パンフレットを手にのぞいてみた。価格はさすが安い。ガーデンチェアーがアーム付きで6,900円とある。座ってみた。パンフレットをよく読みなおしたがシートハイがない。アウトドア商品であってもシートハイは入れるべきである。ところで、オープン当初のカタログにもチェアー類のシートハイが記載されていなかったが、基本的なことが抜けている(今出ているカタログにはシートハイが印刷されています)。 続

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2007年4月24日 (火)

新家具事典 6

 【少子化】少子化によって消費に与える影響が大きい商品に学習机がある。昭和30年頃の新入学生は210万人くらいであったが、昨今は120万人の半数近くまでに落ちているから学習机の販売台数も単純にピーク時の半数になっているのである。子供用の家具はすでに少子化の影響を大きく受けているのであるが、これからは婚礼家具に影響が出てくるのは間違いない。家具屋さんも楽じゃない。

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2007年4月19日 (木)

新家具事典 5

 連載としてとりあえず5回まで続いてまいりましたので、今後は「連載?」をはずして続けてみたいと思っております。

 【メープル】カエデ:種類が多く世界中で200~300種あるといわれる。材は家具をはじめ建築、器具、楽器、食器などとして幅広く使用されている。塗装の塗りもよく、白木仕上げの代表的なものである。材の中でも鳥眼杢(ちょうがんもく)を持つ bird's eye maple は装飾材として有名である。

 カナダの国旗にはカエデの葉っぱのマークが描かれている。カナダにはナイアガラの滝近くしか行ったことがないが、街路樹をはじめ民家の庭にも数多くのカエデの木があったのを記憶している。国旗に樹木が描かれたものに、レバノンの国旗にレバノンスギが描かれているのを思い出すが、この木は今レバノンには数少なく希少植物になっている。都市化と砂漠化による樹木の後退には胸痛むものがある。

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2007年4月11日 (水)

連載?新家具事典 4

 【オーク】ナラ:日本語の辞書でオークを引くと樫(カシ)とある。しかし、欧米などから輸入していたものは日本のナラに相当するものと思っている。物の本で見てもオークが落葉とあるのでナラあるいはカシワの類のものであろうと考えている。

 カシ:ブナ科常緑   ミズナラ、コナラ、カシワ:ブナ科落葉

 オークも種類は多く(ホワイトオークといったものもあるが)、堅牢で木目が美しくやや赤みがかった心材で知られている。材は家具をはじめ器具材、建築構造材、車両材、酒樽材など広く利用されている。ところで、オークはその堅牢さからその昔イギリスの軍艦や商船などの造船材として利用され、このことから「オークの心」というと、ものに動じない海の勇者のことを意味したとも言われている。オークの花言葉「愛国心」はこの辺から来ているのではなかろうか。

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2007年4月 5日 (木)

連載?新家具事典 3

 【ビーチ】ブナ:ヨーロッパの輸入家具に携わっていた頃テーブルやユニット家具でよく目にした材である。柾目に小さな斑が入った木目も癖のない個人的にも好きな材である。英名 Beech は独名 Buche (:本)というが、この樹皮に文字を記入していたことから Book と関係があるといわれる。日本のブナ材はヨーロピアンビーチに比べると加工性にやや劣るが曲木や成形合板に広く使われている。

 ところで、わが国ではブナの木は東北地方や中部地方などの高地で寒冷な場所に自生する樹種であるが、東京の高尾山でも北斜面上部にブナの自生しているのを見ることができます。高尾山で自生するブナは貴重な存在だと言われます。高尾山が暖温帯と冷温帯の重なる部分に位置していることがわかります。次の5月の連休に一度山登りを兼ね探してみるのはいかがでしょうか?

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2007年3月26日 (月)

連載?新家具事典 2

 スウェーデンやフィンランドを旅したとき、長く続いた道路の左右にホワイトバーチやパインの端正に育てられた森林をよく目にした。また、イデーメーベル、ハビタ、イケアなどの家具店をのぞくとバーチ材やパイン材でできた家具が多い。それだけにこのバーチ材やパイン材は北欧ではよく知られた材なのである。

 【バーチ】カバ:英名Birch やや硬めで強度は高く加工性がよい。バーチでもホワイトバーチは、材の色調は明るく塗装の仕上がりもよいので家具に多用されている。あの有名なアルヴァ・アアルトのイスもこの材が使われている。フィンランドなどにこの樹種(ホワイトバーチ)の森林が多いのはエコロジーの観点から伐採に見合った量の植林がしっかりと管理されているからである。

 【パイン】マツ:英名Pine わが国のものは節が多く使いにくいが、北欧のスカンジナビアレッドパインはやや固めの赤みがかった材でダイニングテーブル、ボード、ベッドなど幅広く使われている。パイン材でもニュージーランドなどで見るラジアタパインは材が比較的柔らかで加工しやすいのでやはり家具としてよく使われている。無節のものが多いが若木から植栽管理がなされているためである。このパイン材やバーチ材もエコロジーから間伐材などを使った集成材が家具などにたくさん使われている。

 

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2007年3月22日 (木)

連載?新家具事典

 しばらく怠けていたブログであるが、「ブログ見ています」という1本の電話で背中を押されるようにして書き始めることになりました。続けるためには「連載」としてチャレンジしてみようということに。

 【桜】サクラ:バラ科サクラ属。サクラ属だけでも200種以上もあるおおきな属である。英名でCherry、独名でKirsche。落葉樹であるがまれに常緑樹があるといわれる。材は硬めな良質材で家具や器具、玩具、楽器などとして広く使われている。家具では、デンマークSKOVBY社のダイニングテーブルやボードはチェリー材を使用した家具として有名である。わが国の家具ではサクラ材の蓄積が少なく、カンバ材をサクラとして通していることがあるので注意が必要である。

 ところで、気象庁の役人が靖国神社まで行って、サクラの花が3輪咲いたとか6輪咲いたなどと開花状況を報告しているが、このような暇な役人はわが国だけだろう。開花期日は2~3日くらい誤差があってもよいが、天気予報の精度をもう少しあげて欲しいものだと思っている。

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2007年1月23日 (火)

大手雑貨店 2

 東急ハンズ新宿店は住所では渋谷区になる。渋谷区には渋谷ハンズがあるからこの地域には2店舗あることになる。だからどうしたということであるが、近くでよくやっているなという思いをしたのである。この新宿地域では昨年末ロフトが撤退しており、大手雑貨店とはいえ安穏として入られないだろう。

 さて、この新宿店の組立家具売り場であるが、組立家具の少ないのにはやはりという思いがした。売り場はダイニング周りの収納家具やデスク・椅子、TVシェルフや書棚のようなものが目立ち、町の家具屋さんのような売り場になっていた。組み立て部材はフロアーの奥に追いやられていた。売り場が訴求するものが何かわからない。これで売れているのだからいいのだろう。

 ハンズはハンズのマークが意味するように、手を使う創造的な物や前頭葉を刺激してくれる楽しい品物を考えるが、町の家具屋さんにあるようなダイニング売り場の収納家具を見ていてはちょっとがっかりする。イケアが近くにあったらこのような売り場は成り立たないと思う。ハンズは好きな店舗。がんばって欲しい。

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